
近年、日本のアニメが世界から注目されています。アニメ人気に伴い、声優になりたい人も増えてきました。声優の勉強をするために声優学校への進学を考える人もいるでしょう。この記事では声優学校の学費や、声優学校の授業内容を紹介します。声優への夢を追いかけている人は参考にしてみてくださいね。
声優学校に入学するのに学費はどれくらい必要?
全国に30校近くある声優学校ですが、学費は学校により異なります。一般的に、初年度120万~150万かかる学校が多いようです。声優学校は2年制のことが多いですが、3年制の学校もあります。卒業するまでの費用が変わるので、入学したい学校のカリキュラムを確認しておきましょう。初年度は入学金や教材費などの費用がかかるので、2年目からは初年度よりも数割学費が安くなります。
また、在学中は教材費のほかにも備品の購入や施設使用料・維持費が必要になります。研修制度がある学校では、研修費もかかるでしょう。学費のほかにも、一人暮らしをするのであれば家賃や生活費もかかります。学校の授業以外に、ボイストレーニングに通う人もいるでしょう。学費だけではなく、さまざまな諸経費も計算するようにしてください。学校によっては、奨学金や教育ローンも利用できます。
声優学校で学べること
独学で声優になるのは実際難しいです。声ですべてを表現する声優は、息遣いや感情表現など専門的な技術が必要だからです。マイクや機材の使い方も知っていなければいけません。その点声優学校に行けば、声優について基礎から学べます。学校によってはプロからのアドバイスももらえるでしょう。
また、声優の専門学校である声優学校では現場同様の設備が整っています。授業の中で声優の仕事をリアルに体感できるのです。そのほかにもオーディション情報やプロダクションとのつながりも紹介してもらえます。声優になるための学校には、声優養成所もあります。
両者の違いを説明します。声優学校には2年~3年制のところが多く、1クラスは20人~30人です。声優になるための発声方法や感情表現の仕方、アフレコ練習などを行います。業界でのあいさつなどのマナーを学べるのもポイントです。業界とのつながりが強い学校であれば、卒業時にプロダクションを紹介してもらえるでしょう。
それに対し、声優養成所はプロダクションが経営している養成機関をさします。全国に100以上あり、大きさもさまざまです。一クラス20~30人程度で、半年~2年ほどかけてレッスンを受けます。声優養成所の多くは、授業が週に1~2回しかありません。ほかの学校へ通う学生や社会人でも通えるのです。夜間や休日にもレッスンをしています。
しかし声優養成所に入学するためにはオーディションに合格しなければいけません。授業時間は少ないですが母体がプロダクションなので、より実践的な勉強ができデビューのチャンスも増えるでしょう。入学時にオーディションを行うため、実力がある生徒も多いです。同じプロダクションの先輩声優と接する機会もあります。参考として、ある声優学校の授業内容を紹介します。
週5日の授業では、発声方法やアクセントのつけ方、ナレーション、演技、ダンス、歌唱、MCなどを学びます。ほとんどが実技によるものです。中でも、プロの声優による授業は声優学校でしか学べません。学校の中には特別授業や研修を行うところもあります。
学校では、声優のほかにも声の仕事に対応した授業が学べます。卒業後は声優だけでなくナレーションや司会、イベントでのMCなどさまざまな活躍ができるのです。声優専門学校であれば、基本的なマナーから声優としての技術まで時間をかけてしっかりと学べます。さまざまなプロダクションのプロの声優の授業を受けることも可能です。デビューのためのサポート体制が整っているのも嬉しいポイントでしょう。
大学と比べてどちらがよいのか
大学と声優学校どちらに進学するか迷っている人もいるでしょう。日本大学の芸術学部や、大阪芸術大学では、俳優の授業も行っています。演技の勉強を本格的にしてから声優を目指すのもひとつの方法です。大学に通学しながら声優養成所に通い、卒業後に声優学校に入学もできます。大学と声優学校どちらがよいとはいえませんが、より早く声優の技術を身につけたいのであれば声優学校がおすすめでしょう。
声優になる方法は以下の通りです。声優学校では、業界とのつながりを利用した「学内オーディション」を行っています。プロダクションや劇団から担当者を招待し、学内でオーディションを行うのです。数回のオーディションを潜り抜ければ、デビューにも近づきます。そのほかに一般のオーディションも数多く紹介してくれるでしょう。
また、卒業後にプロダクションと契約する人もいます。在学中にデビューする人は稀です。多くの人はプロダクションとの契約を考えるでしょう。プロダクション契約は、大学の就職率のようなものなのです。プロダクションの契約率は、卒業生の2割~4割だといわれています。
オーディション合格者よりは多いですが、プロダクション契約も簡単ではありません。声優学校を選ぶときには、プロダクションとの契約率も確認するようにしてください。また、中にはプロダクション契約できなかった生徒に施設や練習場を開放している学校もあります。
まとめ
声であらゆることを表現する声優は、発声方法やアクセントだけではなく感情表現や演技を学ぶ必要があります。声優学校に進学すれば、業界でのマナーから発声方法、ダンスや歌唱まで幅広い授業を受けられるでしょう。プロダクションとのつながりがあるため、プロの講師を招いた実践的な授業も受けられます。
そのほかにも学内を始めとした数々のオーディションを受けたり、プロダクションの契約をしたりも可能です。声優学校に進学する際には、学費や設備だけではなくプロダクションとの契約率もチェックしましょう。大学と声優学校どちらがよいということはありません。自分の理想の人生に沿った進学をしてくださいね。